アナログ線をデジタル化したい!エプソンスキャナー・PhotoshopElements小技
私なりに時短のためにやっている「アナログ線画スキャン+線調整」いわゆる「下準備」にしていることをつらつらまとめました。
この下準備時間も馬鹿にならない。ので、ちょいちょいと効率化すると作業が楽になります。
注意
2019年1月29日
2023年1月30日
記事追加修正しました。
エプソンスキャナー操作編
画像の連続スキャンをしたい
Photoshopやコミスタ・クリスタなどで作業するとき、アナログ線画取り込み画面でイラッとするのが「連続で画像が取り込めない」ということでした。
なんか早くなる方法ないかなーと調べたところ
連続スキャンするならエプソンのスキャナードライバー使ったほうがはるかに早いです。
取り込み時の詳細調整もスキャナドライバのほうが断然優秀ですのでおオススメ。
エプソンならすべてのプログラムから「EPSON SCAN」を探して立ち上げます。
私のスキャナドライバはこんな感じ
モードはプロフェッショナルモードにしておくといいです。
で、細かく調整した分を個別に保存しておくこともできます。次回スキャンする時は「設定保存」の「名称」でそれを呼び出すだけ。
「原稿入稿用」とか「WEB漫画用」とかで設定分けておけます。便利。
連続スキャン時の細かい設定は下の図をいじります。
ファイルアイコンをクリックすると、スキャンしたファイルを「どこに、どのような形式で保存しておくか」という指定をあらかじめできます。なので、私は「スキャンフォルダ」を作ってそちらに全部bmp形式で保存してます。スキャンした順番で指定した文字列+数字をつけて保存してくれるのでナンバリングする手間もありません。
この方法はエプソンならあんまり変わらないと思いますが、スキャナーの型番(GP-7600Uとかの数字降ってある)によって違うこともあるので、取扱説明書を読んでみるといいです。プリンタとスキャナがひとつになってる複合型だとまた勝手が違うと思いますし。
補足:WIA(Windows Image Acquisition)がPhotoshopと連携している
Photoshopのプラグイン「TWAIN」は非推奨になって利用できなくなって久しいのですが、
Windows10でPhotoshop利用し始めたところ、WIAでスキャナと連携して、スキャン後すぐにPhotoshopからファイルを開くことができるようになりました。
ただしちょっと解像度等の制限があるので、細かくスキャン前に具合を見たい時は、やはりスキャナードライバーからの読み込みを推奨します。
PhotoshopElementsでもできるアナログ線画管理・編集編
スキャンした画像を一括でpsd形式にして保存したいならバッチ処理
画像のスキャンが終わったら、PhotoshopElementsを起動します。
「ファイル」から「複数ファイルをバッチ処理」を選択して、スキャンした画像の入ったフォルダを指定します。
一括処理できるのは
★ファイル形式の変換
★ファイル名変更
★画像解像度変更
★クイック補正系(レベル・コントラスト・カラー補正・シャープ)
★ラベルテキストを自動ではりつけ(署名を全画像に入れたいときなどに使うと便利)
バッチ処理はPCのスペックによってはフリーズしたり、時間かかったりします。バックアップはとってからやりましょう。
PhotoshopElementsで線画のコントラスト調整
今回は「モノクロ漫画をWEB用に作りたい」のでカラーモードを「グレースケール」にします。
Win版) グレースケール変換は「Alt」押したら「I」→「M」→「G」の順に押します。
同時押しではなく、順番に押すだけ。
ショートカットについて知りたい人へのオススメリンク:今さら人に聞けない!! Photoshopのショートカットキー講座 (1) ブラシ/消しゴム/塗りつぶし | マイナビニュース.
取り込んだ線画のコントラスト調整、使い始めのころはPhotoshopElementsの「画質調整」にある「ライティング→明るさ・コントラスト」を使っていたのですが、 「ライティング」の中にある「レベル補正」のほうがずっと細かく調整できる ので最近はそればっかり使ってます。こっちのほうが白黒線画がキレイに調整できますよ。
スライダーをいじって色々試してみてください。できたら保存。
この「レベル補正」の恩恵を劇的に受けるのが「アナログ鉛筆線画」です。
PhotoshopElementsでもできる線画抽出
余白除去して線だけ抽出する方法をマスクを使って行います。マジック消しゴム使う方法もありますが。これが一番きれいに線が出るのと、線の色を変更しやすいです。
(1)レベル補正をctr+Lで出す。調整する。
(2)線画レイヤーをctr+A全選択、crt+Cコピーをしておく
(3)塗りつぶしレイヤー新規作成
(4)塗りつぶしレイヤーをalt押しながらクリック、ctr+Vで貼り付ける
(5)コピペした線画に対して階調の反転実施、別レイヤークリックして編集終了する。
こんな感じです。
作業解説動画解説もつけてみました(20MB,BGMあり)
というわけで線画の調整できたよー
ね、覚えちゃうと簡単ですよ。
私がデジタルで漫画の仕上げを始めた当時、使っていたソフトはPhotoshopElements2.0、これだけでした。
漫画は原稿用紙にペン入れをしたものをスキャンし、WEB漫画用に加工して更新してました。
ゲストで白黒漫画データー寄稿しなければならないときも、Elements1本で何とかなりました。
現在はいろんなソフトあるんで色々試してますが使ってみて思うのは
線画をアナログで描き続けてる人ならモノクロ漫画はElements1本でなんとかなります
今はPhotoshop使ってますけど、趣味でやるならペンタブやスキャナー買った時についてくるPhotoshopElementsを使い倒すってのも楽しいんじゃないでしょうか。