自前のハンコを電子印鑑にしよう!初心者でもなんとか自作したい編。
なるべく無料で頑張る!電子印鑑の作り方です。
今持ってる社判や印鑑をExcelやWordなどの書類に手軽に押すために作り置きしておく方法です。
個人事業主、在宅ワークなどでパソコンで書類作成中、認印が必要な時にすぐ押せたらいいなーという時のためのものです。
趣味絵で画像加工や色付けなどをデジタルにて○○年やってる当サイトの管理人「ななまつ」がご提案するので、
できるだけ最短距離で!きれいに!お金をかけず!自作する!!
にはこれがいいかなー?という記事です。参考にしてみてください。
これから解説する、自作電子印鑑のデメリットについて
今からご案内する方法は
「自前で持っている印鑑をパソコン上の書類に画像として挿入・配置するための素材づくり」
の提案なので、
だれがいつ押したか、押した印鑑が本物か偽物かを判別する機能がありません。
また、ただの「印鑑の画像」なので悪用されてしまう可能性もゼロではありません。
正式書類でセキュリティ上のついている電信印鑑の自作は現状初心者に無理ゲーなので、
悪用を防ぎたい、担保したいなどは、クラウド印鑑・電子署名・オンライン契約サービスを利用検討した方がいいですよ。
電子印鑑・サイン 参考URL
シャチハタクラウド より
テレワーク必須の電子印鑑 初めての電子印鑑は、無料がおすすめ
電子印鑑の法的効力ってどれくらい?普通の印鑑との有効性の違いをご説明しますGMOサイン ブログより
電子サインと電子署名の違いとは?それぞれの役割や特徴、利用シーンを解説!
リスクを十分理解したうえで、では次へどうぞ!
安上がりだけど、初心者さんだと、ちょっと覚えるのに時間はかかります。
ガッツも必要です
こまめに保存も必要です
ご了承ください。
この方法は電子印鑑以外のハンコでも有効ですので、持ってるファンシーハンコをWord他書類ソフトに取り込むときに応用できます。はがきやカード作成する方、おうちに転がってるハンコをこの方法で使えますよ。
用意するもの
☆Windows10のPCなら周辺機器にスキャナーがあるといいです。無いならスマホ・携帯電話で撮影し、パソコンに送ってください。
☆スマートフォン(タブレット)だけで陰影加工まで完結するなら「メディバンペイント(MediBang Paint)」という無料画像作成アプリを入手してください。
撮影した印影を加工するのに使います。
手順1:印鑑を真っ白な紙に納得いくまで押す。
今回はダイソー100円ハンコを使って図解しますねー。
ポイントは納得いくまで!きれいに!何個でも押してください。
この初手でキレイに押せてないと、後の処理がうまくいきません。
押せたら2-3個候補を決めてください。
ここまではPCもスマホも一緒です。
手順2:撮影または取り込み
PCにスキャナー接続しているならスキャナーで「jpg」か「bmp」形式で取り込んでください。
スマートフォンならできるだけ高解像度でカメラで正対で撮影してください。
ひな形にするハンコの画像にしますので、こちらも納得いくまで明るいところで撮影お勧めしますが、フラッシュ使うと逆効果になることもあるので、フラッシュ有り無しで撮影して比較してみてもいいかと思います。
手順3からは「画像加工」となるのですが、スマートフォン(タブレット)版とPC版とで違いますので分けて説明します。
スマートフォン(タブレット)版の手順3 画像加工方法
今回電子印鑑でやりたいのが、「印鑑以外の余白を全部消す」という作業です。スマホやタブレットだといろんな電子印鑑アプリ・画像透過アプリがヒットしますが、今回ご案内するのは「ある程度自分でキレイに画像処理したい」方向けの方法です。
「線画抽出」という機能がキレイに初心者でもやれそうなアプリとして、メディバンペイントをご案内します。
メディバンペイント(MediBang Paint)を使う方法
メディバンペイントは会員登録しなくても使えますので、起動時に「ログイン」「新規登録」は「×」で閉じて大丈夫です。
新規作成画面で写真から取り込みを行う
新しいキャンバス から 画像を選択してインポート を押して、ハンコ写真を選択します
追加した画像を線画抽出しますか?ときかれるので「線画抽出する」を押します。
線画抽出画面下に明るさなどを調整する丸ボタンが三つあるので、動かしてハンコだけくっきりするように調整します。
ここで画像が白黒になりますが気にしない。
右上の「完了」を押したら、
メディバンペイントのレイヤー機能「クリッピング」を覚えて、きれいな赤色表現をする
こんどは「レイヤー」を一枚追加して、朱肉っぽい色を画面全体に塗ります。
メディバンペイント 公式
レイヤー機能を使ってみよう iPhone版
レイヤー機能を使ってみよう Android版
赤いレイヤーをハンコの白黒画像の上にのせて、「クリッピング」というのをします
↑この構成を理解できたら、きれいなハンコ画像が作れる第一歩です!!
クリッピングできたら
ハンコ白黒画像を選択、消しゴム機能を使って余分な赤色付いたところを消します。
消した後、保存をします。
PNG透過保存を利用する
png/jpegで保存 を選びます。
すると画面に png(透過)が出るので、透過を押します。
「画像を保存」を押して、スマートフォンやタブレット本体に保存してください。
これで完成。
できた画像はさっそくPCに保存しよう
USBケーブルで転送でもなんでも、自分が一番送りやすい方法でPCに画像データー送って、書類作成を行うPCに保存してください。
注意:メディバンペイントで保存した画像は、別のソフトで保存しなおさないこと。
再度スマートフォンのギャラリー・フォトアプリなどで編集して保存しなおす作業をするとせっかく作ったハンコ画像の余白が復活してしまいます。
メディバンペイントで保存したハンコを「もう少し整えたいな」と思ったら、再度メディバンペイントで開きなおして、「png(透過)」で保存しなおしてください。
・
・
・
PC版の手順3 画像加工方法
基本PC版では何個かやり方がありますので参考リンク(外部サイト)をまず見てもらって、一番やりやすそうなのを選んでみてください。
電子印鑑作り方、で検索するとたくさん出てくるとは思うのですが、ここの管理人がおすすめする厳選リンクです。
Windowsのペイント3Dを使う方法
GMOサイン ヘルプセンター より
【署名関連】印影画像の透過方法
ざっと見た限り、上記サイトが図解で一番初心者向けの手順案内でした。
上記の概要としましては、画像をペイント3dで読み込んで余計な所をクリックして消し、別のファイル形式として作り直し、名前を付けて保存する方法です。
Windows10や11に関しては、特別なソフト買ったりしなくても「ペイント3d」で透過画像が作れます。
画像加工不慣れという人には少々根気がいりますが、無料でできます。時間かければ透過画像作れます。がんばれ。
余計なこと考えず、「ペイント3dの使い方」を覚えればいいだけです。
画像ができたらExcelやWordの「挿入」→「画像」→「このデバイス」から加工した印鑑ファイルを呼び出すだけです。
実際に私がpaint3d初挑戦やってみたところ、要領を得るのに15分ぐらいかかりました。
で、完成品がこんな感じで使えます↓
エクセルで直接印鑑を加工する方法
窓の杜 より
いまさら聞けないExcelの使い方講座【Excel】シートに挿入した画像の背景を削除・透明化したい!エクセルで画像入り案内状や操作手順書の作成を効率化するテク
上記参考記事は「画像背景削除」という表現をしてますが、「印鑑画像の背景を削除」と置き換えて読んでいただくと良いかと。
また、複雑な印影でなければこの参考記事の「背景を透明にする」の手順で一発でできます。
ただし、この方法は無料web版アプリのofficeではできないので、ライセンス購入済みのofficeが必要です。
たぶんwindows版画像加工については、この2点が初心者にとって一番近道です。
基本無料画像加工ソフトWindows版「メディバンペイント」(MediBang Paint)を使う方法
もうひと手間かけて、きれいにしたい人はWindows版メディバンペイントというソフトを入れて
線画抽出、レイヤークリッピング、透過png保存というのをするときれいにできます
これはスマホ版のメディバンペイントとメニューの出方が違うのはありますが、やり方は一緒です。
参考 メディバンペイント PC版 線画抽出
ご利用有難うございます。PC版での線画抽出はメニューバー「フィルター」の「線画抽出」から可能です。詳しくは添付いたしました画像をご参照ください。よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/8U1FxZLzfy
— メディバンペイント (@MediBangPaint) January 30, 2017
補助情報 webサイトの画像アップロード系「画像透過」は使えないの?
「画像透過」で検索ヒットよくする、web上で完結できる「無料画像アップロード編集系印鑑作成サイト」は
私個人として、初心者向けではないと判断しました。
理由は
☆外側はきれいにしてくれてもハンコの内側にある余白をうまく処理しなかったり、融通が利かない。
☆調整などがインターネットサイト閲覧自体に慣れていない人向けではない
なので、紹介してません。
個人印鑑や社判をweb上の知らないサイトにアップロードするのって、セキュリティ上、私個人としてはおすすめしないですし。
初心者がちょっと頑張れるのであれば、「それなりの印鑑画像」は作れます
以上、スマホとPC版で説明しました。
昨今申請系書類もPCやタブレットで作成申請してね!っていうことも増えましたので、書類に合わせて必要な画像について、加工方法をWordExcel以外に手段を持っておく必要が出てきてるので、こんな記事書いてみました。
Windowsパソコンやスマートフォン持ってるならソフト買わなくてもそれなりの画像加工はできますので、お試しどうぞー。